2023年11月29日
蒔田地区民生委員・児童委員研修報告
船倉 和利
堀睦民児協・別所民児協の皆さんと一緒に、社会福祉法人県西福祉会の障害者支援施設足柄療護園(2001年事業開始)を訪問しました。
南足柄市の山の中に存在し、近くにはみかん畑がたくさんありますが、近年の施設は街中にある施設が多いようです。
残念ながらコロナウィルス感染防止対策で施設内の見学はかないませんでしたが、福祉会の柴田理事長様と身体障害をお持ちのお二方から貴重なお話をいただくことができました。
若者層中心の精神障害、壮年層以上を中心とする身体障害、知的障害を含めて日本総人口の10%近い方がなんらかの障害を持たれて私達の身近におられるとのことです。
身体障害をお持ちのお二方は、くも膜下出血、脳内出血等で半身不随と言語障害を患われましたが、懸命のリハビリで社会復帰を果たされ今なおリハビリを継続中であられます。
健常者に比べて多くのハンデをかかえておられますが、お二方の「みんな同じ!」という言葉が強く印象に残りました。
やまゆり園事件でショックを受けられたとも語っておられましたが、障害を持たれた方も普通に暮らせる(迷惑をかけて当たり前)社会が「みんな同じ!」といえる社会なのだと思います。
昨今では電車の優先席に居座る若者が増えており残念に思います。
私たちが率先して思いやりの輪を広げていくことが大切だと痛感致します。
貴重なお話を聞かせていただけた素晴らしい研修となりました。
帰り路では鈴廣で昼食をいただき、漁港の駅経由で神奈川県立生命の星・地球博物館を見学致しました。
地球の多様性に満ちた生き物に想いを馳せることができる時間を過ごせました。
10月2日、民生委員・児童委員が蒔田駅付近とビエラ蒔田にて共同募金活動をしました。募金ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。いただいた募金は、福祉向上のために使われます。
3月13日(月)10:00~、蒔田コミュニティハウスで、kokuaの皆さんを講師にお迎えして障がい理解講座を開催し、民生委員17名と社協関係15名の皆さんに参加していただきました。kokuaは知的障がい児者の親による障がい理解啓発グループです。
まず知的障がいとはどんなものなのか、疑似体験をしました。2人一組になって、一方の人は「あー」と「うー」だけで、手振り身振りをしないで事柄を伝えようとします。もう一方の人は何て言っているかを当てるのですが、困難を極めます。そんな時、写真にあるような絵やコミュニケーションボードを使うとわかりやすいです。次は手が上手く使えない人という設定で、軍手を二重に履いて折り紙をおります。早く!とか急かされると余計に折るのが難しいです。知的障がいのある人達
が作ったビデオを見て理解を深めました。決まったスケジュールなら大丈夫なのですが、変更に対応するのは苦手です。また大きな音や声、急に体に触られるのも苦手でパニックになったりします。そんな時には落ち着けるように一人にしてあげる事も必要だったりします。(個人によって)
kokuaの皆さんが今心配なのは、災害時避難所などでの生活だそうです。大きな声や音、慣れない広い空間、知らない人、そして言葉がわからなかったりしたら…と。そんな時は、周りの人が気を配って欲しいし、障がいのある人でもできる事はあるので一緒に活動したいそうです。
12月1日の民生委員・児童委員一斉改選にあたり、7名の方々が退任されました。地域のためにご尽力いただきましてありがとうございました。
・茅野 繁 (東蒔田第1) 11期(33年)
・渡辺 豊 (榎町1) 4期(12年)
・高橋 修 (蒔田第2) 6期(18年)
・大曽根由美(蒔田団地) 4期(12年)
・岩本美智子(榎町2東) 3期(10年)
・角津 英彌(蒔田第1) 2期(6年)
・平井 勝子(宮宿花1・2) 2期(6年)
代表して茅野さんに退任にあたってのご挨拶をいただきました。
[私こと12月の一斉改選をもって33年間の民生委員・児童委員を退任いたしました。縁あってとはいえ、この職を全うできるか考える毎日でありました。この度蒔田地区で7名の方が退任されるそうで退任される方々も皆さま同じ思いで迎えていると思います。今後は町で困った方がいた場合は相談にのり、明るいまちづくりを地域の方々と力を合わせ、目指してほしいと思います。最後に蒔田民児協の皆様のご活躍をお祈りしご挨拶とします。]
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10月3日(月)午後、民生委員・児童委員が蒔田駅付近で共同募金活動をしました。途中、南区長や南区社協事務局長などの応援を受けました。募金ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。いただいた募金は、福祉向上のために使われます。
新型コロナウイルス感染もかなり落ち着いているようなので、今までできなかった研修を地区社協(役員や友愛訪問員など)と合同で、11月17日(水)の定例会の前半に行いました。
テーマは『聴覚に障害のある市民との意思疎通のために』、講師は横浜ラポール聴覚障害者情報提供施設職員の皆さんです。説明は映像を交えながら、聴覚障害者が手話で行い、手話通訳者が通訳をするという形で行われました。
・聴覚障害とは?どんな聞こえ方?
言語習得前に失聴か、習得後に失聴かで分かれる。
聴覚障害者といってもそれぞれの聞こえ方が違う。
・聴覚障害者の特性は?
見た目ではわからない。ろう者、難聴・中途失聴者、老人性難聴者
・コミュニケーション手段は?
筆談、空書き、身振り、手話・指文字、読話、音声確認・字幕
・対応するときのポイント
①相手の視野に入るか、肩をたたいて声をかける。
②身振りや実際にある物を利用する。
③筆談は箇条書きの短い文章で。
④相手の目を見て話す。書類を見てもらう時は話さない。
⑤ゆっくり話しかける。聞き取りにくい言葉は、言い換えて伝える。
参加者からは、もっとお話を聞きたかった、とても勉強になった、との感想が寄せられました。